鹿児島に住むなら、知っておきたいのは火山灰への対策法です。1年中噴火を繰り返している桜島からの降灰への対策は必須です。ここでは住宅の火山灰対策について紹介します。
火山灰は小さな隙間でも侵入します。窓は侵入経路となりやすいため、しっかりと閉めていても細かな粒が入り込んでしまいます。窓は気密性の高いものもしくは二重サッシにして、火山灰の侵入を防ぎましょう。
二重サッシとは、言葉の通りサッシが二重になっているものです。通常の窓よりも2倍の侵入予防効果が得られます。また二重サッシにしなくても、気密性の高い窓を取り入れれば二重サッシと同様の侵入予防効果が得られます。
気密性の高い窓・二重サッシは断熱効率アップにも効果があり、電気代の節約にもつながります。
火山灰対策をする際は、まずは侵入経路となりやすい窓から行いましょう。
屋根の火山灰対策には、灰シェルターの設置がおすすめです。灰は粒子が細かくそれほど重さがあるものではありません。しかし、屋根に灰が積もったままで雨が降ると、重量は一気にアップします。特に火山灰が多く降り積もったときは注意が必要です。
屋根全体に火山灰の重みがかかり、屋根の破損や倒壊につながる恐れもあるのです。
灰シェルターとは、パイプを活用して屋根に積もった火山灰を自動で集める設備のことです。自動で屋根の灰を取り除いてくれるため、屋根に上って火山灰を落とす必要もありません。火山灰が屋根に及ぼす被害を軽減してくれます。
洗濯物を外で干すと、衣類やタオルが灰を被ります。粒子が細かい灰は繊維の中に入り込みやすく、落ちにくいのが問題です。
在宅であればすぐに洗濯物を取り込めば良いのですが、不在時の噴火があるとどうすることもできず、洗い直しが必要になります。水道代もかさみやすく、手間も増えてしまいます。
洗濯物は室内で、手早く乾かす方法を見つけましょう。実際に鹿児島では火山灰から洗濯物を守るため、サンルームを設置している家が多いです。サンルームであれば、洗濯物が日差しを浴びて素早く乾かせます。
また、家自体が高気密高断熱住宅であることも大切です。部屋干しでもすぐに乾くため、洗濯物の量が多い日や家族が多いご家庭でも効率よく洗濯ができます。